『1:1.8からはじまる』バランスを考えられた家

千葉県のとある住宅地。ここにまわりとは別の空気をまとった、あたたかみのある家があります。
外壁の木視率はおよそ1:1.8
あえて半々ではなく木の部分を抑え、サッシ枠や雨樋の色を漆喰のグレーに合わせることでシンプル、かつ品のある外観に。
外壁に使用した屋久島地杉は、デッキ材を半割りした中からあえて荒面が出ているものだけを選り分け、自然素材感をだしました。
外構にはコンクリート、枕木、間に大谷石、岩、植栽、砂利と様々な要素を取り入れながらもきれいにまとめ、家全体が美しいバランスに。車庫に車が停まっていないときでも絵になる家に仕上がっています。

中庭のデッキはあえて張り出しにせず地面を見せ、木目も縦と横のラインを作ることで独立した空間に。
ここにお洒落なファニチャーなどを置いてTea time・・なんて、素敵ですよね。

キッチンには作り手の昭和のこだわりを、飾り棚というかたちであらわしています。
その中に自分のお気に入りのお酒を飾る。憧れの暮らしです。

階段の蹴込み部分は左官で仕上げ、足の当たる場所には木板を添える、小さくてもとてもおしゃれで、有難い気遣いです。
中央の大きな巾ハギ材も、全く圧迫感がありません。手すりの接続部は作り手のお茶目なこだわり。
こうしたひとつひとつの小さなこだわりから、楽しんで家づくりをしていたことが伝わります。

2階の多目的スペースは二面採光で、その開口部からは自然豊かな景色を楽しめます。
ここは室内バルコニーとしての使い方も。気密・断熱の整った家だからこそ、室内干しをしてもニオイは気になりません。

天井には外壁と同じ材を使用し統一感を持たせており、また斜面を多用することで空間に奥行きを感じられます。

たくさんのこだわりを詰め込みながらも、落ち着いた、あたたかみのある家を体感できました。

■建築概要
用途: 専用住宅
建築場所: 千葉県千葉市
敷地面積: 178.69㎡ 延べ床面積: 129.06㎡
構造: 木造・新在来工法
階数: 2階建て

■ご採用商品
外壁:屋久島地杉 ボード&バテン
破風板:レッドシダー平板
天井材:屋久島地杉 ボードラフ
階段中央壁:屋久島地杉巾ハギフリーボード
中庭デッキ:屋久島地杉 デッキ材
床:オークラスティックグレード
造作材:ホワイトオーク巾ハギ
キッチン・飾り棚造作材:タモ巾ハギ

■会社情報
須藤建設株式会社